苗を育てる土(1)

 今日は午後から雨降り、気温も少し落ち着いて恵みの雨でした。午後は黒沢商店さん(https://kurosawaseed.com/)での買い物。
 種の買い物と一緒に、気になっていた育苗培土について聞いてみました。

 育苗培土といっても聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが、野菜の苗を育てるには、苗用の土というものが必要で、やっぱりどんな土でも育つというものでもありません。野菜の苗には野菜の苗にあった土があり、花には花にあった土、苗木には苗木にあった土といろいろあります。さらには、トマトにあったもの、レタスにあったもの、アブラナ科にあったもの、ネギにあったものなどなど、数限りなく調べたらキリがありません。僕たちは、今年から腐葉土(前年度に使用していた踏込み温床でできた土)を基本に使っているのですが、その量が足りなくなってきましたので、購入を検討していました。市販のものは、化学肥料が入っているものも多いので、有機的にやっていこうとしたら使用したくないですし、また畑の仕事のサイクルから無理なく循環できるような土がいいと思っています。が、なくなってしまってはどうしようもない。それで有機JAS適合規格の培土を探していました。しかしながら、有機JAS適合のものはコストがかかるし、うちでは有機JASを取る予定がないし、そんなに大量に必要ないなというものあって‥

 黒沢商店さんの社長さんが、僕の話をいろいろ聞いてくださり、「熊岡さん自分で配合して作ってみたら。」と勧めてくれました。ということで、やってみました、配合してみました苗を育てる土。

配合は、

 腐葉土50ℓ、赤玉土42ℓ、ピートモス18ℓ、バーミキュライト18ℓ、有機なたね圧搾油粕1,5ℓ、適度な水分 です。(さらに細かく言えば、腐葉土には温床で使用していた米糠、切り返し時に追加した米糠が入っています)
 それぞれ、素材は天然の落ち葉、無機質土、鉱物や苔類などですが、このような資材の出所や処理方法などはよくわからないので、有機的かどうかは、うーん?という感じですが、やってみて育苗の勉強にしていきたいなと思う好奇心が勝りました。
 ちなみに、今回はこれからの果菜類の育苗をメインに想定しました。また、初めから75ポットを使用することを想定しています。今の腐葉土だけでは排水性が悪かったり、途中で肥え切れのような葉の色になったりしているので、より良い苗を作るのにいろいろ試してみたいと思っています。保水性、排水性、肥効、根張りなどを意識しています。

 腐葉土の消費量も抑えて、良い苗づくりができたら良いなと思います。

2024/3/24 Kosuke Kumaoka

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