野菜を中心にした食生活
僕は食べ物が身体をつくっている重要な要素と考えているし、時には人の内面や精神に影響していると考えていたりします。DANCEの世界に長いこと身を置いて、DANCEを通じて食べ物が身体に影響するのを確認してきた経験があるからそう考えるのかもしれません。例えば、肉を極力食べないようにしたり、肉を食べるなら鶏肉のささみだけにしたり、小麦粉を食べないようにしたり、玄米中心にしたり、1日2食生活にしたりといろいろ試してきました。その都度やはり身体や生活が変わってきたように思います。それが食生活だけの原因で変わったのかというとそうではなく、影響されたダンスや身体操作の方法などといった「運動」によって変わってきた面と、仕事に伴う「生活習慣」で変わってきた面、影響された「言葉(精神)」によって変わってきた面も多くあると思っています。ですので食生活だけが人の身体をつくるとは考えていません。
しかし、今は野菜の生産者になり、野菜中心の食生活になり、やはり日々の食べ物は強力な身体的な変化と生活の変化を引き起こすものだと実感しています。生活全体が変わったので、それによる影響も大きいかもしれません。以下にその変化をまとめてみます。(ここ1年間ぐらいの個人的な食生活や身体の変化です)
変化その1:間食が少なくなり、甘いお菓子を食べなくなった。
間食は、生活習慣だと思いますが、会社で働いていた頃は夕方、残業も長いのでどうしてもカロリーがあるお菓子を食べていました。今は必要がありませんし、畑で野菜を生のまま食べていることが多いので、あまり小腹が空かないのかもしれません。逆に必要な時間(昼ごろと夕方18:00ごろ)には、間髪入れずに摂取したいと思うことは増えたように思います。
変化その2:肉や魚の比率が減った。
食卓の平均値は、野菜:50パーセント、肉魚卵:20パーセント、ご飯(穀類):30パーセント ぐらいでしょうか。野菜の量が圧倒的に増えたので、物足りなさを感じることはありません。
変化その3:『ぢ』が治った。下痢が減った。
長年「ぢ」でしたが、気がついたら治りました(笑)また、下痢については、激しく踊った次の日は下痢をすることが多かったのですが、踊る機会が減って、畑での緩やかな運動が増えたことも影響しているかもしれません。
変化その4:1日に必要な水分量が圧倒的に多くなった。
夏は特に必要だろうということもありますが、1年を通じて外にいて動く時間がとても長いため、以前では考えられない量の水分を必要とします。1日に1,5リットルがやっと飲めるかなという生活から、軽く3リットルは飲んでいると思います。
変化その5:瞬発的な運動が減り、緩やかで時間が長い運動が増えた。
DANCEでは瞬発的な動きの連続が多いですが、農業では緩やかで長い運動時間となることが多い気がします。運動の種類によっても必要とする食べ物は違うのだろうと思います。
※ 酒の量は働いていた頃と比べて変わりません(笑)。以前は日本酒を好んでいましたが、今はもっぱら焼酎(サトウキビ)を炭酸などで割るというスタイルになりました。
変化を一つひとつ細かく書くのは省略しますが、総合的には「とても良い」と感じています。まず旬のものを好きなだけいただけるという幸せ。「妻:昼ごはんになりそうな葉物取ってきて。」「僕:おっけー、空芯菜にしよう。」こんな日常がどれだけ贅沢か、ふと考えるとありえない素晴らしさだなと思います。(今では当たり前でわかり辛くなってきましたが‥)この野菜中心にした食生活が今とてもマッチしている、心身が満ち足りているという感覚があります。
僕は、自分が毎日通う畑からできた作物や生物が、身体や五感を満たしていくことで、大地とのダイレクトな繋がりを感じることができているのだと思います。今は身体の変化も楽しみながら、その魅力に取り憑かれています。
写真 第1段階 ミニトマトを片付け。
この残渣たちが次の作物をまたよく育ててくれます。キャベツや白菜など本格的に秋冬野菜の植え付け時期が来ました。
2023/8/30 kumaoka kosuke