妻の入院と生活の見直し

 9月末妻が、突然の腹痛で救急車で運ばれて、そのまま入院となってしまいました。そして、一週間後に手術、約二週間後の今日10/6(金)無事退院となりました。腸重積という腸の状態で、手術し大腸と小腸の一部を切除。妻の入院生活は、本人にとって結構しんどいものだったようで、特に吐き気、夜の眠りが浅い、病院で出る流動食が食べられない、などなどの日々が続いていました。今家に帰り、子供達と二週間ぶりに会い、食べ慣れた味で食事をし、安心して眠ることができ、とても嬉しそうです。家族もホッと一安心しています。(体力の回復には時間がかかりそうです)

 妻が入院中の生活は、想像以上に大変なことがたくさんありましたが、学ぶことが多かったです。特に子どもたちとのコミュニケーションで、気付かされることが多かった。長女は小学5年、長男は小学3年なので、もう一通り学校の支度や身の回りのことはできますが、それらの生活の一つ一つを安心してできるかどうかが大切なんだなと改めて気づきました。例えば、学校に行く時の見送りは、大体妻がやっていて、僕はその時間すでに畑に出ていることが多く、妻の入院期間は、子どもたちだけで出発すればいいかなと思っていました。ところが、朝の出発までのコミュニケーションがとても大切と認識が変わり、畑に出ていても7:00ごろに戻ってきて見送ることにしました。例えば、長男は着替えの前にアレルギーの薬を飲んだり、出発前に何度もトイレに行ったり、「5時間でお家でね(帰る時間待っていてね)」と3、4回確認して出発する。そのようなある種の儀式的な行動も、大人が見守っていることで発信できていたりするので、ただそこにいて、話を聞いていたり、見ていたりすることが本人にとっては安心につながっているなと思ったのです。

 また、朝起きて家族の1日の流れをお互いに確認し合うことは、自分たちの生活を安心できるものに保つためにとても大切な行為だと気付かされました。帰ってくる時間に父がいるのかいないのか、夕方おじいちゃん、おばあちゃんが来るのか来ないのか、習い事や病院に行くのか否か、夕飯はどうするかなどなど、一つ一つ把握していることが大切なのでした。子供達がこれまで母に発信してきたことを、僕に発信してくれるようになり、やはり「見送り」は大切だなと思えたわけです。

 生活の変化で、僕は妻がやっていたことの意味を、大切さを初めて認識したのかもしれません。忙しさから忘れかけていたことを思い出すきっかけをもらいました。妻の思いと丁寧なコミュニケーションがあっての生活であり家庭。普段通り、家族が畑や学校にいける生活、実は一つ一つが奇跡の積み重ね。あたりまえの日常のありがたさ、妻が家に帰ってきた喜びを今噛み締めています。

出荷日の調整などでご迷惑をおかけしたお客様、お見舞いなど気を使ってくださったお客様、この場を借りてお礼申し上げます。誠にありがとうございました。感謝!!

10/5 発送野菜セットS

2023/10/6 Kumaoka Kosuke

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