果菜類の定植ラッシュ
今日4/22(月)は、中玉トマト、ミニトマト、ナス、ピーマン、唐辛子など果菜類の定植ラッシュになりました。3月は寒かったですが、4月に入り気温が10°を下回る日がなくなりましたので、果菜類も大丈夫だろうと判断してガシガシ畑に定植しています。
昨年より作付量が増えたことと、ハウスの育苗で寒い時期でも温度確保ができるようになったことで、全体的にスケジュールが速くなっているような印象です。スタンダードな果菜類の定植時期はゴールデンウィークに入る頃だと言われるので、一週間から10日ほど早いです。
この時期の心配は、遅霜と言って、夜中や明け方にぐっと気温が下がり、夏の野菜たちが霜害を受けることですが、ゴールデンウィークごろからは夏のような気温になるかもしれないというニュースを見たりしていて、いけるだろうと思って定植しました。先の気候は本当によめないので不安はありますが。
気候のこともそうですが、有機農業って本当にわからないことだらけだなと思います。 何かうまくいかないことがあっても、その理由がわからず、同じ失敗をするというのもしばしば。昨年ですが、借りたばかりの畑に簡単な畝を作ってトマトを定植したところ、茎葉が信じられないくらいひょろひょろとして、みるみるうちに葉が、黒っぽく変色して枯れたり、全体の成長が止まったりしました。結局収穫はほぼなく、60本程度の苗を無駄にしてしまいました。トマトだけでなく、さつまいももほとんど収穫できずにダメにしました。その時の原因は、僕が考えるに土の養分不足と雨が降った後ですぐに土が固まってしまったことだと思われました。その畑は、長い間トラクターで耕耘を続けていて作物を作っていなかった場所で、生える草の種類や勢いが非常に乏しい場所でしたので、何か手を入れなければ作物は育たないように思えました。 ということで、昨年秋から徐々に準備を重ね、畝に周囲の有機物(しの竹や背高泡立草)を投入して、その上から土を被せて、雨を当て、マルチを貼り、水分をコントロールする手法にしました。このようにすることで、養分をマルチの中に留めたり、糸状菌のような高炭素資材や適度な保湿を好む微生物に集まってもらうようなイメージを持って取り組みました。(菌ちゃん農法(吉田俊道さん)や炭素循環農法と言われている農法を参考に)結果的に、冬作はキャベツやブロッコリーがよく育ち、思った以上の収穫がありました。
同じ畑で、昨年とほぼ同じ場所にミニトマトを定植してみて様子を見ているのですが、成長し葉を展開し始めていますので、今少しの安堵の気持ちと嬉しい気持ちになれています。何かトライしてみて結果が良かった時には、やはり嬉しいものですね。しかし、ここまでの道のりで、結果だけをみて単純に良かったのかを考え直してみるとそうとも言えないようなこともありました。例えば、せっかく育てたブロッコリーの苗を何百本も虫に食べられてしまったりなど。
「こうすれば必ずよくなるという単純なものではない」のが、農業なんだなと実感している日々です。
久保寺師匠によく聞かされた名言です。
菌ちゃん農法については、僕がやってみてどう感じたか、どのように考えているかをまた後日書いていこうと思います。
写真は、左 緑ナスと 右 紫唐辛子です。
2024/4/22 Kosuke Kumaoka