久保寺師匠と話す

久しぶりに久保寺師匠とお話しました。

葉山の農仲間の畑訪問後、私たちの畑にも来てくださり、

野菜の生育の具合、管理の仕方などを見ていただきました。

技術的な話もとても参考になりましたが、

やっぱり久保寺さんと話すと、

僕はどこへ行きたいのかと問い直す時間になります。

そして、久保寺さんは今どのような風景を見ているのだろうと強い好奇心が生まれ、

久保寺さんの中にいつも煮えたぎるような情熱の火が燻っていることを感じます。

久保寺さんは今年で約14年有機農業を続けてこられ、

今感じていることは、農業の規模拡大や効率化のこと、

地域の農家として求められる農地の維持管理のこと、

地域の農業担い手育成などなど、

僕にはわからない様々なことがあるようですが、

本当に素直に「今後のことで迷っている」「今の農業のまま継続することに飽きているんだと思う」

と語ってくださいました。

そこには、悲観的な色はなく、むしろこれから始まるできごとを遠くに見ながら、

最も美しいルートを探しているかのような眼差しがありました。

僕は何を今強く思っているかというと、

「今管理している畑で強くてより良いものをつくりたい」ということです。

単純なことですが、今の考え方ややり方では通用しないことが多いと感じていて、

これは努力次第でなんとかなることもあれば、他の外部要因でどうにもならないこともあり、

露地野菜の有機栽培で、かつ半分不耕起、ほぼ施肥しない方法ではそう簡単な話ではありません。

今年作付けた多くの作物で、しっかり育たなかった野菜も4〜5割ほどあったのではないかと思っています。

作付けたものをしっかり最後まで育てて、大事なみなさまのもとへ届けたい。

いろいろやれることがたくさんあると思っています。トライしなければわからない。

久保寺師匠貴重な機会を本当にありがとうございます。

2025/11/24 Kosuke Kumaoka

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